この世界には、異能力が存在する。
著者: 多々良 汰々
最新: 幕間1 ♯6
時間: 4 月 前
まとめ:
人間が手にした超常の力――異能力。異能力は往古来今の常識を破壊し、そして世界の秩序さえも塗り替えていった。 その大変化から半世紀が経過した今。世界は、再び大きな変革を迎えようとしていた――。 世界に、奇跡の欠片が飛来した。 3つ揃えば人間の如何なる望みをも叶えてしまうという未知の結晶――星片。 第一の星片が地球へ飛来して以降、世界各国の政府並びに裏社会の組織は皆、第二の星片の獲得を目指し万策を尽くしてきた。 そして星片を巡る争奪戦の中心に、異能力を行使する者――異能力者たちは動員されていく。 青年グラウが目覚めたのは、世界を変えられるような最強な異能力――などではなく、それが異能力であるかすら疑わしい、取るに足らないような異能力。しかし彼は弱者の知恵でもって、数多の強大な異能力者たちと対峙していく。 「俺は世界を悪の脅威から救おうなどと望みはしない。俺はただ、みんなとの約束を果たして、大切な仲間を守れればそれで良いんだ」 熾烈を極める争奪戦の果て、異能力者たちが辿り着くのは光輝燦然たるユートピアか、それとも屍山血海のディストピアか。 これは、世界を救う天下無双の英雄の物語ではない。これは、己の意思を貫くため不惜身命に戦い抜いた、多くの異能力者たちの紡ぐ物語である――。※この作品は小説家になろう様において同時投稿をしております…続きを読む