背中から石をはやすだけの超能力者である蓮花はあの日、魔術師の『救済』によって殺され、死んだはずだった。 しかし彼女は生きていた。昏睡状態だった彼女を目覚めさせた魔女によると、彼女はどうやら死の間際に吸血鬼の眷属にされたせいで死ねなかったらしい。 その吸血鬼、彼女の恩人でもある彼が現在どうやら古都にいるらしいという情報を得た蓮花は何故彼が自分を死なせてくれなかったのか、その答えを得るために古都行きの新幹線に飛び乗った。