お願ぇしますだ聖女様・・・助けてけろぉ・・・少女の指先が希望を求める。
著者: おじむ
最新: 第97話 家族の肖像画
時間: 5 月 前
まとめ:
「な、なすて・・・なすて夫婦に成れんのだべか?」何時しか見上げる程になった若者の目に問いかけた。しかし揺れる瞳が少女を見つめる事は無かった。「許すてけろ、親父様の仕置きじゃ。」カモミ族の娘シオンは婚約の解消を告げられる。国からの通達により貴族や族長の家系に嫁ぐ者には上級精霊との契約者が推奨されたのだ。シオンの契約精霊は下級精霊だった。そして更なる仕打ちがシオンに降り注ぐ。部屋に籠り泣き続ける娘に母は言った。「聖女様に、エルサーシア様にお願ぇするべさ。」一縷の望みを胸に抱き、シオンはオバルト王国へと旅立つ。************エルサーシア・シリーズ第二弾!このお話は「エルサーシアの遺言」https://kakuyomu.jp/works/16816700426791320063の続編です。主要キャラのテーマ曲を作りました。https://kakuyomu.jp/users/ogin0011/news/16816927860497012910多少の過激、卑猥な表現が含まれますが、この物語はフィクションであり、実社会の法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。…続きを読む