あなたはひとりじゃない。—Kindle出版作品―

高校生 40K Active
著者: 深海 悠
時間: 4 月 前
まとめ:

深海渚は、心臓病を患った自分を救うために自殺した兄への罪悪感を抱えながら、優等生として生きていたが、ある日を境に優等生でいることを放棄する。クラスメイトからは疎外され、自分を道具としてしか扱わなかった母を憎み、唯一の家族である父との関係も冷え切っている。人生に希望が持てず、すべてを諦めたように生きていた渚だったが、高校二年二学期の始業式の日、十年前に死んだはずの兄・幸人と同じ病室にいた親友・秋草ハルが現れ、渚の日常は大きく変化していく。◎登場人物の紹介深海渚(ふかみ なぎさ)私立中高一貫校に通う高校二年生。幼い頃に兄の臓器提供によって一命を取り留めるも、兄を犠牲にして生き延びた自分を許せずにいる。深海幸人(ふかみ ゆきと)渚の兄。当時心臓病を患っていた弟に自身の心臓を提供した。秋草ハル(あきくさ はる)十年前、渚と同じ病室にいたALS患者。高橋圭(たかはし けい)渚のクラスメイト。弓道部と写真部に所属している。社交的で正義感が強く、渚のことを気にしている。佐賀内 透(さがない とおる)転校生。転校初日の自己紹介をきっかけにクラスメイトに執拗にいじめられる。深海雅人(ふかみ まさひと)渚の父。アメリカの研究所で神経難病の研究とケアロボットの開発に携わっている。Tellmoreアプリの開発者兼医者。Tellmoreロボット死者の記憶を搭載したAIロボット。死んだ人を蘇らせると話題になり、大量に生産された。Tellmoreは「Tell」と「more」を組み合わせた造語。 Tellmore(アプリ)遺族の心のケアを目的に作られた。事前に肉声や思考パターンなどを登録しておくと、亡くなった人の人格をもったAIが、まるで生きているかのように連絡してくることから、死人と連絡が取れるアプリとして世界中で大ヒットした。後に、お悩み相談室という機能が追加され、心のケアが必要な人たちのコミュニティアプリとしても使われるようになった。…続きを読む

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