‪征け。墜ちる星の、その滴の歌の先に。‬

戦記 490K Active
著者: 増黒 豊
最新: さいごに
時間: 4 月 前
まとめ:

第二部連載中。ウラガーン史記に記された、その始まりの一節について描く。英雄王と呼ばれるに至るヴィールヒと、彼を支えし十聖将。国家と志と、精霊の巫女とが絡み合う中、彼らは古きものを打ち倒し、あたらしきものを作る。古き時代に戦った大精霊と、龍。人の世になり、それらは眠りについた。人の、心のその内側に。大精霊の翼は盾、龍の牙は矛。それらがぶつかるとき、星は雨となり、雨は血となり、地を濡らす。人はその滴の歌を奏で、そして聴く。そして、彼らは、繋ぐのだ。 その怒りを、悲しみを、喜びを。それは、さながら、暴れる風。

  • はじめに
  • その名はヴィールヒ
  • ひとりめの巫女
  • 傭兵と、ごろつきと、こそ泥
  • 戦いの鐘
  • 足音
  • 出会い
  • 眠りの狭間
  • 人と、金と、志
  • 真似をする男
  • 依って立つ
  • 回り道
  • 宰相と丞相
  • 時の隙間にて
  • わたしにしか出来ないこと
  • 瞬く
  • ぺトロの策
  • 龍となれ
  • 鼠狩り
  • 四八三年 二月の戦い
  • 初夏のこと
  • 暖かい雨
  • 大精霊の前で
  • 腐った国
  • 誕生
  • 妻とする
  • 火にくべた火
  • サンスとイリヤ
  • 時の過ごし方
  • サンス、脱獄
  • 脱出
  • 石畳
  • 奪う
  • 蛇と龍
  • 見下ろす男
  • 馬車にて
  • 大切にしているもの
  • 人の為すこと
  • たった一人の理解者
  • 龍と精霊
  • アナスターシャとウラガーン
  • 鉄を運ぶ
  • 北の国のラーレ
  • 龍が言うには
  • 痛みの肩代わり
  • 笑う
  • 龍になる巫女
  • 報せ
  • 真似る
  • はじまりのこと
  • 孤独な女とその理解者
  • ラーレの雨
  • 鉄が北より帰って来る
  • 南の雨と血と毒
  • バシュトー
  • 望み
  • 柔らかな熱
  • 獅子と出会う
  • 北の男と南の男
  • 姉と弟
  • サラマンダルの戦い
  • サンカラ防衛戦
  • 崩壊への付け火
  • 脈動
  • 意思
  • 中央の男
  • 四八六年 九月の戦い
  • 城を攻める
  • 雨の男
  • 国を壊す
  • 忠臣
  • 斜陽を受けて
  • 雨の中から見る
  • 四八七年の政変
  • 北へ戻り、更に北へ
  • 中央の乱れ、東の氷
  • 東の男、北の乱れ
  • 火の竜巻
  • 闇が握る月
  • イリヤを変えたもの
  • 英雄王は南で思う
  • 北へ墜ちる星
  • 抜くべき時
  • 龍の在り処
  • 次の一手
  • 王の蛹
  • 与える者
  • 王家の軍、南へ
  • ジャハディードに拠る
  • 変事において
  • いとしき人
  • ザンチノが見たもの
  • 老勇と龍
  • 王という名の龍
  • 北へ帰る龍
  • トゥルケンの滅び
  • 王座にて
  • 黒を溶かす黒
  • 血染めの巫女
  • あなたの言葉で
  • 最後に真似たもの
  • 選ぶもの
  • ひとつになる国
  • 漆黒の騎馬隊
  • 四八九年へ
  • 博奕に勝つ秘訣
  • 一人の女、同じ雨の下の男
  • 求めるものへの道
  • ひとつだけ
  • 世界を注ぐ
  • 別れを告げる
  • 決戦へ
  • 最後に、会いに来る
  • 宣戦布告
  • 迫る
  • 火花
  • 流れる星、苛立つ男
  • 賭けに勝つ
  • 静寂の中で
  • 四八九年九月八日
  • 四八九年九月九日、名前のない時間に
  • 四八九年九月九日、朝と雨のこと
  • 四八九年九月九日、昼の雨に煙る戦場
  • 二匹の獅子
  • 最後の戦い、その前夜
  • その訪れ
  • 開いた道
  • 星の歌
  • 創る
  • 静かな夜のこと
  • シャラムスカの男
  • 黒い墜星
  • 互いの名
  • 正されるべきもの
  • 星を負う男
  • 龍の目覚め
  • 産声と断末魔
  • 流れる星
  • 士となった男
  • 走狗、烹らる
  • 続く足跡
  • 流れる砂
  • 許されざるもの
  • もう一つのはじまり
  • ふたつめの龍
  • 対面
  • 望まぬ再会
  • 血の策動
  • いのちの使い道
  • ラーレ軍、グロードゥカに入る
  • 黒と白
  • 龍のいない戦場
  • 戦勝のあと
  • 怒りの軍
  • 閑話休題、筆者は語る
  • 巨星、交わる
  • 死が姿を得たような
  • 燃える雨
  • 当たり前にあるもの
  • 自らを知らぬ者
  • 運命のはじまり
  • 灰色の外套
  • 血を浴びる理由
  • 頬の色
  • ラーレとアナスターシャの夜
  • 長く伸びる影
  • 彼らのこと
  • 脈動
  • 未だ知らぬ明日
  • 数え続ける男
  • 黒い龍
  • 五〇八年、二月二十四日
  • 生とは、歌のようなもの
  • また、星が墜ちる
  • 矛盾
  • 宣言
  • 復活の巫女
  • 人が歩むべき道
  • 薫陶
  • 夢をまことにせぬために
  • 星を目指す人
  • 人、ふたり
  • 己を知る
  • 死と死、それがもたらすもの
  • 英雄のいない国に向かって
  • ペトロの船
  • 王、ここに立つ
  • 最後の英雄を殺しにゆく
  • 龍と雷電の旗
  • 五〇九年二月八日の朝
  • 龍の首
  • 龍の牙、大精霊の翼
  • 激戦、そして静寂
  • さいごに想う
  • さいごの英雄
  • 全ての死の先にあるもの
  • ウィトゥカ大会戦
  • 放たれる策
  • 言ってはならないこと
  • 名のない死
  • その道がいかにして拓かれたか
  • なにが二人を隔てたか
  • 記されたその光景
  • 墜星
  • 戦場に映る影
  • やさしきもの
  • 剣には依らぬ決着へ
  • 隊列
  • 眠り
  • さいごに
  • Top