この虚ろ世界は三層に別れている。生命が生まれた地球と、背中に世界を乗せた虚ろ竜たちが飛ぶ中ツ空と、常闇に閉ざされた水底。 命の花を吐く花吐きヴィーヴォは水底に暮らす少年だ。太陽が輝く明るい世界を夢見る彼は、中ツ空から落ちてきた虚ろ竜の娘のヴェーロと出会い恋に落ちる。 この話は人である少年と、人でない少女の不器用な恋物語なのだろう。 毎週日曜日に更新予定です。