どこにでも行きたいので私たちは良い子にはなりません。

百合 100K Active
時間: 5 月 前
まとめ:

奇妙な怪物群に襲われだした二十一世紀末の地球、ユーラシア東端の軍港のある街にて。類まれなる美貌と美声故に自由に生きることが叶わず、辱めを受けた末に非業の死を遂げた母を持つ少女・リーリヤは、自分の意志で公衆便所で自活している。ともに美しかった両親の秀でた形質を引き継ぎ、齢十にして既に美しい貌を持つ子供であるリーリヤは、母親と同じ目に遭わないために「臭くて汚く恥ずかしい、便所暮らしの浮浪児」として生きながら、街のヤクザものの使い走り等といった荒っぽい勤労と蓄財に励んでいた。一人で生き延びるに十分な財産を手に入れ、生まれ育った街で誰にも煩わされずに自活するのがリーリヤの目標だったのだが、成長とともに美貌は隠すのは難しくなり、ついには街の暗部を支配する有力者の前で美しく着飾らねばならなくなってしまうことが決まってしまう。それを拒絶するために、リーリヤは住み慣れた街を離れて海を渡った先にある外国に拠点を移すことを決意する。たまたま街で出会って命を救われた、身体能力が滅法高いのに口を開けばおかしなことばかり言う少女とその保護者の女という奇妙な外国人二人の誘いに乗る形で――。外世界から飛来してくる侵略者の対応に頭を悩ませた地球人類が、侵略者と唯一対抗する能力を持つ少女をワルキューレとして最前線に立たせるようになってしばらくたった。未知の侵略者の出現により人類は初めて一致団結する……こともなく、旧来の諸問題の解決も先延ばしにすることしかできずただただ世の中が混乱するだけの二十一世紀末のユーラシア大陸北東で育った浮浪児の少女が、いかにして生涯唯一と決めた少女と出会いアイドルを目指すことを決意したのか。その経緯を語るお話。・現連載作の登場人物を主人公にしたスピンオフになります。そちらを読まなくても物語には入れるようには頑張りましたが、至らぬところはあるかと思います。本編はこちらになります。変な未来世界で変な女子たちが変なことばかりしでかしている学園モノになります。よろしければ……。https://kakuyomu.jp/works/1177354054885611315・間接的にしかでてきませんが暴力と残酷描写がややきつめです。(※間接的にしか出さない予定でしたが最近の展開でがっつり出ました。苦手な方はご注意を)題材が題材なので食事時にはむきません。・本編もそうなのですが、内容的には現代ファンタジーが近いと思うもののどうにもしっくりこないのでSFタグをつけています。完全に雰囲気のみの「なんちゃって」なやつです。考証等、その辺はどうぞお手柔らかに……。・一話あたりの文字量が二万字前後という、凶悪なことになっております。「字の量は多いほど良い」という嗜好の方以外は、お時間に余裕があるときにお読みくださることを推奨いたします……。…続きを読む

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