『あの日、助けていただいた子供です』出所した僕を待っていたのは……

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時間: 4 月 前
まとめ:

※注:作中の名前が難読なのは、ヘイトキャラと読者様がなるべく同名にならないようにと思ってです。読みにくくてすみません。 最後まで読んでもらえると胸に落ちるストーリーになっています。【あらすじ】 引きこもりのニート。家族のお荷物で社会のゴミ。 始角司綿はそんな自分の状況に不安を覚え、漠然と何かしなければという焦燥感を抱いていた。 夜遅く、コンビニ帰りに聞こえてきた泣き声。 どうするのが正しいのか。どうすればよかったのか。 古アパートの窓に張り付けられた紙を目にした。『なす け て』 何もしてこなかった司綿が選んだ行動は間違いなのだろうか。正しければきっと犯罪者として報道されるはずはなかったのだから、間違えたのだろう。 逮捕され人生のどん底に叩き落された司綿に追い打ちのように、母が冬の川に身を投げたと兄が告げた。 自分のせいで家族を不幸にした。合わせる顔も詫びる言葉もない。言い訳さえ、もうできない。 何をする気力もないまま、十数年後の社会に出所した司綿の前に現れたかつての幼女は、彼に手を差し伸べた。「あなたの復讐を果たしましょう」 全て自分が悪かった。馬鹿なことをした。何もかも間違っていた。生まれてこなければよかった。死ねばよかった。死ねばよかった。死ねばよかった。 刑務所暮らしで自分を責める思考に陥っていた司綿に、道を示す楚嘉詩絵。 司綿に不当な罪を被せた人間がのうのうと生きている。復讐しなければならない。だけど、その敵の姿もやり方もわからないあなたを助けたい。 詩絵と妹の舞彩に手を引かれて、流されるままに。 復讐を進めるたびに嬉しそうに笑うかつての幼女たち。上手にできたでしょう。ほめて、ほめて。 進むごとに、自分がわからなくなっていく司綿。 何もできず、何もしてこなかった主人公が、自分が本当にやりたかったこと、すべきことを見つける物語。…続きを読む

  • 第1話 間違い
  • 第2話 後悔
  • 第3話 あてどない世界
  • 第4話 リスタート
  • 第5話 両手を引く手
  • 第6話 安息の赦し
  • 第7話 まるさんかく
  • 第8話 役所の祝福
  • 第9話 手を取り合う初めての
  • 第10話 冷たい誓いの口づけ
  • 第11話 満つる三つ
  • 第12話 人生の値札
  • 第13話 悪人と腐肉漁り
  • 第14話 貶めた者たち
  • 第15話 嗚咽
  • 第16話 リスト
  • 第17話 弁護士事務所_1
  • 第18話 弁護士事務所_2
  • 第19話 差詰家の朝
  • 第20話 一歩ずつ
  • 第21話 警察署
  • 第22話 女の顔顔
  • 第23話 持つ者の視座
  • 第24話 冬の思い出_1
  • 第25話 冬の思い出_2
  • 第26話 燻煙_1
  • 第27話 燻煙_2
  • 第28話 アンフィット
  • 第29話 年の瀬
  • 第30話 根っこ
  • 第31話 荒い肉の色
  • 第32話 海に沈む日_1
  • 第33話 海に沈む日_2
  • 第34話 温度
  • 第35話 手の跡
  • 第36話 角砂糖
  • 第37話 軽骨
  • 第38話 課題、消化、不良
  • 第39話 患家
  • 第40話 花の名は
  • 第41話 苺色の唇
  • 第42話 金品の人品
  • 第43話 暗い順路
  • 第44話 膨らんで流れて_1
  • 第45話 膨らんで流れて_2
  • 第46話 男の情、女の算
  • 第47話 小言と大事
  • 第48話 奮い立つ男
  • 第49話 何もない男の決意
  • 第50話 それぞれの交差点_1
  • 第51話 それぞれの交差点_2
  • 第52話 幸運の女神
  • 第53話 終着
  • 第54話 終わりを告げて
  • 第55話 ガラスの欠片
  • 第56話 一生懸命、お姉ちゃん
  • 第57話 笑えない昔話
  • 第58話 誤産の英雄
  • 第59話 めくらめっぽう
  • 第60話 父のドラマ
  • 第61話 刑事の言い訳
  • 第62話 彼の名は
  • 第63話 思索の檻
  • 第64話 妹は微笑む
  • 第65話 いつかの幼女に
  • 余話
  • 夢の帰る場所
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