咲き誇れ儚き命の灯火よ
著者: 泥んことかげ
最新: 第 参拾陸 輪【名誉への代償】
時間: 4 月 前
まとめ:
食物連鎖の頂点には人間並びに、〝植魔虫〟と言う、生物がこの世界には存在する。 初めこそは小さき者であり、極めて人畜無害に近い。 しかし、生まれ持った本能と狂暴性により、最終宿主である〝人間〟への寄生を目標としている。 寄生後は対象の内部全てを喰らい尽し、知や力を得てまた人を襲い殺す。 非道な行為を永遠に繰り返し、〝種全体〟を繁栄させてきた。 餌となる人間は非力で無力にて、為す術なしと半ば諦めている者も多かった。 だが、その悍ましい生物を、逆に狩る者達が存在する。 ある者は大切な人の敵討ちを取るため。 そしてまたある者は、己の存在意義のために数多くの者達が志願した。 だが、思いも虚しく皆が死に、ついには狩られる側となった。 唯一、〝植魔虫〟への対抗手段である業物。〝花の守り人の刀〟は所有者のみが抜刀出来、命を張ることで自然の摂理に従って土へ還す事ができる。 その刀を携え、幾多の血を流しながらも抗う組織。 総称は――〝百日草〟と言う。 これは、〝人間〟と〝植魔虫〟互いの全てを賭けた闘い。そして、平凡な日常を過ごしていた桜香は、全ての植魔虫を駆逐するために旅立ちを決意する。この物語は、1人の少女が仲間達と共に抗い立ち向かうお話。…続きを読む