僕は変わろうとした。僕は僕以外の何かにはなれないとまた知るのだとしても

第30回電撃小説大賞 100K Active
著者: ikeuyu
最新: 第54話
時間: 4 月 前
まとめ:

文芸同好会に所属している高校一年生の少年、鹿芝将鐘は部活のあったその日、水筒を部室に忘れて取りに戻った際に偶然にもいじめを受けて半年前から不登校になっていた元クラスメートの一宮と再会する。いじめの加害者が鹿芝の友人だったこともあり一宮は鹿芝に罵詈雑言をぶつけ、その果てに暴力行為に及ぼうとするが間一髪でそれを阻止。だが、その拍子に鹿芝は一宮を殴りつけてしまう。 しかし一宮は文句も言わず去った。その後、文芸同好会の先輩である須床と土鯉が姿を現す。そのとき部室には出自不明のノートパソコンが置かれており、聞いたことのないソフトウェアが開かれている状態だった。お調子者である先輩の土鯉が興味本位でそれを起動させた直後、pcはフリーズし、スピーカーから爆音のノイズが鳴り、そして液晶から火花が散って教室を焼き尽くすほどの業火が吹き荒れた。 目を開けると、そこは見覚えのない平原。鹿芝以外に人の姿も無い状態だった。鹿芝は勘とうろ覚えのサバイバル知識を活用して川を経由して人のいる拠点を探し、夕方近くまで川沿いを歩くこととした。 そして以上の前述と同様に、これから告げることは比喩や暗喩などではなく、この物語のストーリー上で生じる明確な事実である。 この物語は、鹿芝が異世界転移をした日の七日後、文芸同好会の先輩である須床の手による死によって終幕を迎える。…続きを読む

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