いわくつきの館で死のゲーム。推理しない探偵は初めから犯人を知っている。
著者: 寿利真
最新: 離脱
時間: 4 月 前
まとめ:
推理小説好きの少々偏屈な男性医師・来栖幸喜(くるす こうき)。定年を迎えた翌朝、謎のチェンジリング現象によって精神だけが異世界へ。新しい体は、連続殺人事件の犯人として死刑になったばかりの少女、マリオンのものだった。異世界の知識を持つチェンジリングは、国家に保護される貴重な存在。しかしそこは科学も魔法も発達しているタイプの異世界だった。知識チートの余地はない幸喜だが、マリオンの義弟(従弟)アルフォンスと同居しながら、趣味の推理小説をライフワークにして気ままに生活の基盤を築いていく。そこにもたらされた不穏な招待状。マリオンは、【チェンジリングの王】と呼ばれる伝説的な人物の、莫大な遺産を相続する権利を持つ候補者の一人であった。体とともに権利も引き継いだ幸喜(コーキ)は、十五年ぶりに開かれる一族の遺産相続人選定会に、アルフォンスとともに乗り込んでいく。マリオンが犯人とされた十五年前の選定会での殺人事件の真相を、明らかにするために。そして一族が集まったいわくつきの館で、再び惨劇の幕が上がるのだった。※主人公は時折脳内で毒を吐きますが、あくまで偏見に基づく個人的な考察であり、間違った思い込みである場合もございます。…続きを読む