耽偵奇憶館(たんていきおくのやかた)。都会に取り残されたようなその館には、知る人ぞ知る探偵事務所があるのだという。そこを訪れることになったのは、天涯孤独になってしまったばかりの舞財静流15歳。死ぬ間際、曾祖母に託された、その指輪と言葉を抱いて上京した静流の前に現れた、その館の住人は、果たして人か妖しか。未知との遭遇ミステリー、開幕です。