ぜんぶ、天使(きみ)のせい。

Other 90K Active
著者: 秋月一成
時間: 4 月 前
まとめ:

【あらすじ】大学を卒業した俊介は幼馴染の綾が天使症候群という難病だと知らされ、死の間際の綾と病室で再会する。俊介は高校時代、綾をたらしこんだ男、倫太郎に遭遇するが、倫太郎は綾から託されたという回転木馬のオブジェを手にしていた。倫太郎が持っていた回転木馬は一度だけ過去に戻ることができるオブジェだった。しかし、信頼している相手にしか渡せないという制約がある。倫太郎はかつて恋人関係にあった弥生に異変が起きた日を探るため俊介に接触していた。そして俊介の回想から「目的の日」を知った倫太郎は回転木馬を発動させて過去に跳び、弥生に起きた異変の原因を突き止めようと奮闘する。その目的は失敗するが、最後に見つけた弥生に向かって叫んだことがきっかけとなり、現代で弥生と再会する。弥生は綾の秘密の友人だったこと、成宮という偽善の生徒会長から凌辱されていたことを告白する。弥生は話を聞いた倫太郎から回転木馬を受け取り、倫太郎が遡った日と同じ日を塗り替えようと決意し、四人で協力して成宮への復讐を果たす。人生を変えた弥生は、現実世界で回転木馬を俊介に託し、綾の願いを叶えるようにと俊介に伝えた。回転木馬を受け取った俊介は倫太郎に対して誤解していたことに気づき、綾が倫太郎に回転木馬を託した真相を知る。綾が最期の時間を俊介と過ごしたいと熱望し過去に戻っていたと知った俊介は、弥生から回転木馬を受け取り、綾の望みを過去の世界で実現し、現実世界に戻り綾の最期を見届ける。しかし、これらの過程で互いが関係を持ったのは、綾に似た天使が倫太郎と弥生の夢に現れて、自分に似た人間に接触するようにと示唆したためだった。綾もまた、この天使の指示で回転木馬を倫太郎に渡していた。天使は四人を誘導してかりそめの絆を作らせ、回転木馬の特殊な力を手に入れようとしていた。しかし四人の築いた友情に心を打たれ、奇跡を手にするための最後の賭けに出る。…続きを読む

Top