【15K PV感謝】青春恋愛グラフィティ――開幕
著者: 葦ノ原 斎巴
最新: 108.試し焼き 六
時間: 4 月 前
まとめ:
「純愛」を辞書で引く。邪心のない、ひたむきな愛がそれらしい。 ふりかえり、彼女と僕に当てはめる。 "尽くしたがり"に成長してしまった幼馴染と、周りと違うことに気づいていたのに止められなくて、ズルズル尽くされ続けてきた僕に。 年を重ねるにつれて、しだいに大きくなった違和感はもはや無視できないほどだった。 高校生となった僕たちに、また夏が来る。彼女が"尽くしたがり"になってしまったあの夏の日も、空はこんな色だった。 目をそむけ続けた”現実”に終止符を打つ。 青春恋愛グラフィティ、開幕