銀河帝国と反乱軍、自由軍、電人会議、時はまさに叛徒の時代!

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著者: 和泉茉樹
時間: 4 月 前
まとめ:

宇宙に進出した人間の文明を、銀河帝国が統べるようになった世界。 帝国に反旗を翻した反乱軍は、劣勢の中でも戦いを続けていた。 多くの惑星で、宇宙の片隅で、様々な人間が、それぞれに生きている。 あるものは反乱軍に、あるものは帝国軍に、何かをかけ、何かを奪われ、 戦い、逃げ、滅ぼし、守り、 生み出し、消し去り、 生き抜き、散る。 全てを残し、全てを捨て去り、 そうして明日へと向かっていく。 周到に暫定的な安全圏、補給線や兵站を用意し、 反乱軍は長い時間、そこここで帝国軍と小競り合いを続けていた。 反乱軍に協力する傭兵、帝国から反乱軍に走るもの、宇宙海賊、非情な帝国軍人、そして、一般市民たち。日常は喜怒哀楽の中で、続いていた。(SS第1話〜SS第20話) しかし反乱軍は突然の帝国軍よる大規模な攻撃を受け、反撃に転じることを余儀なくされる。 その中で反乱軍は帝国軍と空前の宇宙艦隊同士の大会戦の末、帝国軍を押し戻すことに成功する。 反乱軍は自らを「自由軍」と称して、帝国との対決姿勢を明確にさせるが、帝国軍はこれをテロリストとして討伐すると決める。(LS第1話) 自由軍と帝国軍の戦いは数え切れない人々の未来に影を落とす、大規模な混乱と破滅への道に踏み出す、その第一歩だった。 帝国軍は大規模な攻勢を展開していく。国内の思想を「弾圧」と呼ばれることになる、強引な手法で統一を図る。自由軍も高度な人工知能を本隊から分離し、彼らは「電人会議」と自らを名付け、別路線を進む。攻勢を強める帝国軍は自由軍の指導者を拉致し、情報を得て、人的にも物的にも締め付けを強くしていく。 その騒乱の中に芽吹く、自由軍勢力が潜む惑星インディゴの束の間の平穏。そこから銀河帝国の支配域から未開拓宙域に脱出しようとする意志。 新たな旅路に続く光の道は、果たして残るのか。そして、どこまで続くのか。 追い詰められた自由軍は帝国軍との決戦に総力を結集するも、敗れ去り、ここに帝国は平和を取り戻す。 帝国は二度と反乱分子を増長させないために、貴族を増員し、支配している広大な領域の管理監督、統制を厳密に行う方針を取る。その中で武勲により貴族に任命された若者は、訪れた平和な世界で、ささやかな夢を現実に変えていく。(SS第21話〜SS第30話)ただ平穏も束の間、自由軍から独立していた人工知能を中心とした組織「電人会議」は行動を開始する。それは惑星インディゴから旅立つ人々の為の行動でありながら、もう一度、戦いを起こすことに他ならなかった。電人会議は、自由軍の敗残兵も参戦させながら、帝国軍の人工知能に働きかけ、帝国軍艦船の一部を奪取する。また、帝星などの情報やインフラに機能不全を起こさせる。そうして、稼いだ時間により、惑星インディゴは旅立ちの準備を進めていた。帝国軍は大部隊を編成し、電人会議にも容赦なく攻勢を強める。その攻勢が電人会議に対して、あまりにも的確であることに疑問が浮かび上がった時には、すでに、一度は帝国に背を向けたはずの人工知能が電人会議を裏切る、という想定外は起こっていた。情報漏洩から、電人会議の中枢が攻撃され、その演算能力の基礎である装置を物理的に破壊される事態になる。電人会議は急遽、惑星インディゴの存在を隠す必要から、決死の作戦を立てる。そして、帝国軍を騙すことに成功するも、組織としては消滅する。電人会議の残存戦力と敗残兵の戦力は、一つになり帝国軍と最期の決戦を挑み、これは帝国の物量を前に制圧される。全ての戦闘は終結し、この戦いにより、帝国は領内の平穏を取り戻した。ただ、この電人会議との戦いを経て、人工知能そのものに対する人間の姿勢が変わり始めることになる。惑星インディゴは死守され、銀河帝国の支配領域から逃れる移民船の第一陣は無事に進発した。彼らがどこへ向かったのか、どこにたどり着いたのかは、謎である。(LS第2話)紛争の時代を抜けた帝国では、変わらず、人々は生きている。日常は戻ってきた。起伏のある、誰もが流される日常が。(SS第31話〜SS第34話) 三十四の短編(SS)と、 二つの長編(LS)で描かれる、 喜劇、悲劇を、 御照覧あれ!(※第1回ファミ通文庫大賞 三次選考 落選)(※SS第1話〜SS第20話は、それぞれが独立したお話です。LS第1話以降は連なったお話になってます)(※外伝、前日譚としての長編「銀河に咲く花」があります)…続きを読む

  • 第1-1話 マーセナリー
  • 第1-2話 接触
  • 第1-3話 敵襲
  • 第1-4話 閃き
  • 第2-1話 不運
  • 第2-2話 悲劇
  • 第2-3 裏切り
  • 第2-4話 任官
  • 第3-1話 宇宙海賊
  • 第3-2話 予期せぬ客
  • 第3-3話 ダンス
  • 第3-4話 三姉妹
  • 第3-5話 仕事の後で
  • 第4-1話 拘束者
  • 第4-2話 急転直下
  • 第4-3話 帰還
  • 第4-4話 復讐
  • 第5-1話 始まり
  • 第5-2話 反旗
  • 第5-3話 破滅
  • 第5-4話 手紙
  • 第6-1話 平和な戦場
  • 第6-2話 意外な来客
  • 第6-3話 パーティー
  • 第6-4話 遅れた客
  • 第7-1話 人材獲得
  • 第7-2話 奇妙な男
  • 第7-3話 おかしな会合
  • 第7-4話 巡礼
  • 第7-5話 ギャンブル
  • 第8-1話 日常
  • 第8-2話 親子
  • 第8-3話 帝国
  • 第8-4話 思想
  • 第8-5話 教育
  • 第9-1話 決断の時
  • 第9-2話 苦難の道へ
  • 第9-3話 敵
  • 第9-4話 人としての道
  • 第10-1話 星を見るもの
  • 第10-2話 メッセージ
  • 第10-3話 中継映像
  • 第10-4話 巡り会い
  • なかがき (第一部のあとがきとして)
  • 第二部のまえがきとして
  • 第11-1話 最初の一歩
  • 第11-2話 地獄の出現
  • 第11-3話 底の底
  • 第11-4話 次なる一歩
  • 第12-1話 逃げられない依頼
  • 第12-2話 収拾のつかないような事態
  • 第12-3話 手がつけられない展開
  • 第12-4話 誰も追いつけない場所
  • 第13-1話 最速を目指して
  • 第13-2話 約束事
  • 第13-3話 臆病風
  • 第13-4話 変わらない心と、その痛み
  • 第14-1話 輝かしき才能
  • 第14-2話 消え行く光
  • 第14-3話 練り上げられる知性
  • 第14-4話 弟子
  • 第15-1話 放送の日々
  • 第15-2話 匿名の人々
  • 第15-3話 彼らの事情
  • 第15-4話 待つ人々
  • 第16-1話 相談室は今日も
  • 第16-2話 興味本位の調査
  • 第16-3話 密売
  • 第16-4話 ワルい男
  • 第17-1話 失踪事件
  • 第17-2話 進まない捜査
  • 第17-3話 想定外の展開
  • 第17-4話 消え去ったもの
  • 第18-1話 本当の任務
  • 第18-2話 正体不明の男
  • 第18-3話 離脱、しかし
  • 第18-4話 譲れないもの
  • 第19-1話 友人たち
  • 第19-2話 落ち着かない季節
  • 第19-3話 歩き出した道
  • 第19-4話 後ろ姿
  • 第20-1話 放浪
  • 第20-2話 眩い景色
  • 第20-3話 本音と建前
  • 第20-4話 誰にも縛られない、誰も縛られていない
  • 第2部のあとがきとして
  • 第3部のまえがきとして
  • 1-1話 前触れのない幕開け
  • 1-2話 前代未聞の混乱
  • 1-3話 歴史の一ページ
  • 1-4話 混乱の大波
  • 1-5話 新時代の神
  • 1-6話 手探りの時間
  • 1-7話 走り出す事態
  • 1-8話 激戦
  • 1-9話 戦いの火の粉
  • 1-10話 責任の所在
  • 1-11話 撃墜
  • 1-12話 終わりの時
  • 1-13話 見出される存在
  • 1-14話 駆け抜ける思考
  • 1-15話 前へ
  • 1-16話 宇宙最速
  • 1-17話 転がり出す戦い
  • 1-18話 人工知能はかく語りき
  • 1-19話 集結
  • 1-20話 協力者
  • 1-21話 形のない知性
  • 1-22話 備え
  • 1-23話 一進一退
  • 1-24話 翼を取り戻せ
  • 1-25話 工作
  • 1-26話 七転八起
  • 1-27話 双肩
  • 1-28話 新しい翼
  • 1-29話 火蓋を切る
  • 1-30話 転々
  • 1-31話 進む事態
  • 1-32話 戦闘準備
  • 1-33話 前哨戦
  • 1-34話 決戦を前にして
  • 1-35話 避けられぬ会戦
  • 1-36話 大会戦
  • 1-37話 大戦果と新時代
  • 1-38話 着地点
  • 1-39話 新しい歴史へ
  • 第3部のあとがきとして
  • 第4部のまえがきとして
  • 21-1話 生きるということ
  • 21-2話 小賢しい作戦
  • 21-3話 陥穽
  • 21-4話 見えない終わり
  • 22-1話 帝国の汚れ
  • 22-2話 不幸の兆し
  • 22-3話 弾圧
  • 22-4話 返して!
  • 23-1話 不毛な作業
  • 23-2話 正しい道
  • 23-3話 作戦
  • 23-4話 生贄
  • 24-1話 読めない展開
  • 24-2話 集合
  • 24-3話 組み込まれた自由
  • 24-4話 未来へ
  • 25-1話 奪われる可能性
  • 25-2話 生き残るための訓練
  • 25-3話 戦いの場へ
  • 25-4話 正しい行い
  • 26-1話 拉致作戦
  • 26-2話 情報の奪取
  • 26-3話 救出作戦
  • 26-4話 自由領域
  • 27-1話 企業経営者の悲劇
  • 27-2話 坂を滑り落ちる
  • 27-3話 強制労働
  • 27-4話 脱走計画
  • 28-1話 秘密交渉
  • 28-2話 友人の夢
  • 28-3話 人が住む場所
  • 28-4話 取引
  • 29-1話 大征伐
  • 29-2話 決戦へ
  • 29-3話 最終局面
  • 29-4話 終わりの地
  • 30-1話 自由な世界で
  • 30-2話 新人貴族
  • 30-3話 大計画
  • 30-4話 自由の刻印
  • 第4部のあとがきとして
  • 第5部のまえがきとして
  • 2-1話 決断の時
  • 2-2話 生命の定義、道具の定義
  • 2-3話 新しい戦いの始まり
  • 2-4話 新しい知性の声明
  • 2-5話 読みの境界
  • 2-6話 人間の価値観
  • 2-7話 敗残兵の戦い
  • 2-8話 英雄への訪問者
  • 2-9話 人工知能の戦争
  • 2-10話 鏡の王の幻
  • 2-11話 責任のあるものと勇気のあるもの
  • 2-12話 捕虜
  • 2-13話 敵の気配
  • 2-14話 理解不能
  • 2-15話 逆襲の始まり
  • 2-16話 裏切り者の影
  • 2-17話 考慮時間
  • 2-18話 人工知能の裏切り
  • 2-19話 分かれ道
  • 2-20話 勝ち目のない戦い
  • 2-21話 新しい世界
  • 2-22話 自由
  • 第5部のあとがきとして
  • 第6部のまえがきとして
  • 31-1話 英雄の日常
  • 31-2話 揺れる日常
  • 31-3話 身内
  • 31-4話 失われた人と残された人
  • 32-1話 廃品回収
  • 32-2話 答えの出ない問い
  • 32-3話 奇妙な貴族
  • 32-4話 若者の道
  • 33-1話 新世界への旅
  • 33-2話 対局
  • 33-3話 回り始める生活
  • 33-4話 伝説
  • 34-1話 混濁
  • 34-2話 救いの手
  • 34-3話 解放
  • 34-4話 青空
  • 第6部のあとがきとして
  • 付録1:この作品に影響を与えたものたち
  • 付録2:人工知能の限界に関する妄想
  • 付録3:一瞬で長距離移動する宇宙船はいかに戦うのか?
  • 付録4:銀河を支配するとは?
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