ミッション系の幼稚園で働いている結祈子(ゆきこ)は、受け持っている園児の一人を特に気に掛けていた。医療ネグレクト児として対応を続けていた、薫子(かおるこ)だ。しかし救いの手は届かず、薫子は命を落としてしまう。それから約一週間。結祈子の周りで、不審な出来事が起こり始める。「せんせい、へんなこえがする」半泣きで訴える園児が、やがて驚くべき言葉を口にした。