あなたが来てくれて、本当によかったって思ってるよ。

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時間: 5 月 前
まとめ:

小学五年生アオイが通うクラスに、一人の生徒が転校してくる。レイナと名乗る絶世の美少女は自己紹介をした。「安藤レイナという名前は皆様が呼称しやすいよう付与された名。本来の型番はAD017でございます。お好きなようにお呼びください」びっくりして声も出ないクラスメート。そんな中、アオイには心当たりがあった。「これだけわかりやすい情報があったら、すぐにわかるよ。安藤さんが、お父さんの研究所で作られたアンドロイドだって」そんな出会いを果たしたアオイへ、父から久しぶりの電話が入る。「これからしばらく、彼女と暮らしてくれないか?」「……うん。いいよ」――お父さんっていつも突然。それもこれも、お母さんが死んだ時から。でももう、そんなの慣れっこだ。「私は人間と対話、生活を行うことで、人間の感情を学習します。さっそくですがアオイ様、現在の感情は?」「あきらめかな」――でも、もしかしたら。この子に感情を教えられたら、私はまたお父さんと一緒に暮らせるかもしれない。孤独な子どもとぽんこつアンドロイドの、奇妙な共同生活が始まった。(第12回角川つばさ文庫小説賞応募作品)…続きを読む

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