会社を経営する父を尊敬していた大学生・田丸窓（たまるそう）は、突然帰らぬ人となった父の死を受け入れきれずにいた。追い打ちをかけるように母の再婚が決まったがその相手は父の兄、窓の伯父だった。良い子であろうとする気持ちと本心との間で揺れ動く窓の耳に入ってきたのは、亡き父の亡霊が出たという話。父の死の真相とは何か、自分の本心とは何か。それを解き明かすために窓は動き出す。