成績表最下位の少年が、やがて『悪魔殺し』と呼ばれるまで
【現在三巻第二部執筆中】【一巻あらすじ】 総合力二百五、メンバー十五人中最下位の少年が、やがて『悪魔殺し(デーモンキラー)』と呼ばれるまで―― 遠山湊輔(とおやま そうすけ)の高校生活は、入学後一ヶ月も経たぬ間に一変した。 学校を模した、彩りのない箱庭のような世界――異空間へと招かれたことで。 そこでは十五人の高校生たちが、毎日のように五人ずつ、かわるがわる戦わされていた。 剣や槍、鎚、大盾など各々の武器を携え、まるで現実味のない姿をした、灰黒色の影たちと。 異空間から日常に戻る方法はたった一つ。 現れる敵をすべて倒し切ること。 どうにか初戦をくぐり抜けた湊輔だが、二度目の戦いに招かれ、敵が現れる直前、さらに無情な現実を突きつけられる。 メンバー全員が武器と共に手にする成績表。それはゲームでいうところのステータス表だった。 湊輔の総合力は二百五。 訊けば、上級生の誰もが目を丸くするほど、かなり低い数値らしい。 攻撃することのできないサポート専門メンバーよりも低く、同じ日に招かれた同級生とは百以上も差があった。 さらには「そんなんで戦えんのかよ」と言われる始末。 それでも、湊輔は戦う。 なぜなら、異空間の中だけで発揮できる、戦うための特異な力・戦技《スキル》があるから。 湊輔にはさらに、他の誰にもない力があった。 一つは、攻撃してくる敵の動きが一瞬早く見える、未来予測。 一つは、死の瞬間を覆し、強烈な反撃を叩き込む不可思議な事象。 ――そしてもう一つ、湊輔自身も仲間たちも気づかない、強力無比な力を備えていた。 これは、激戦・乱戦・連戦を主軸に描く、いずれ英雄となる少年と剣の物語。【備考】■固有名詞の漢字にルビを振るといった表現あり(例:戦技《スキル》)■他の小説投稿サイトでも投稿しています■pixivにてキャラクターデザインなどのイラスト掲載中 https://www.pixiv.net/artworks/92658399…続きを読む