『人との関係に悩む人に送る等身大の駄文』バレエ教室の講師を務める長野 薫(ﾅｶﾞﾉ ｶｵﾙ)は慎ましくも自立した生活を病弱な母と２人で送っていた。しかし突如母の持病が悪化。救急搬送されたその日から彼女の人生は大きく動き始める。一命を取り留めた母は特別な治療を受けなくてはならず、その治療費はなんと2500万円。到底支払うことなど出来そうになかったが女手一つで育ててくれた母を救うため、一生をかけて返済していくことを覚悟し治療を始める。そんなある日、医師から提示された“ある条件”を受諾すれば、治療費を大幅に減額する提案をされる。その条件とは「医師の親戚である“とある男”と結婚すること」。時代錯誤も甚だしい話だったが薫はその“とある男”について驚愕する。ー その男とはかつて愛した、“幼なじみ”だった。▶︎▶︎▶︎登場人物★長野薫（ナガノ カオル）29歳。母と2人暮らし。幼少期よりバレエに勤しみ輝かしい成績をおさめてきたがある事件をきっかけに指導の道を歩むことに。正義感が強く頑固者で、人とぶつかり合うこともしばしば。容姿は悪くないという勝手な自負があり、気立ても良いため年配の男性に滅法モテるが男運は下の下という自称ダメンズウォーカー。…続きを読む