「生」を望み生きる術を教える軍曹と「死」を望まれ顔を無くした少尉の物語
著者: 白原 糸
最新: あとがき
時間: 4 月 前
まとめ:
「第一部完結」自生するものが白い命を得て育つ〈白幹ノ国〉の軍人、高久匡は軍曹の階級を維持したまま新人少尉の教育教官・補佐役を務めていた。彼の教育を受けた新人少尉の生還率は高く、昇進の打診を受けながらもとある理由から固辞し続けて来た。ある時、高久の受け持っていた新人少尉の一人、雪村澄人の顔がのっぺらぼうになる事件が起きる。雪村はかつて生きて帰るのは難しいと言われた戦争で部下を引き連れて生還しながらも、死を望まれてしまった聯隊旗手であった。生きて帰るこそが軍人の美徳であると考えている高久と死を望まれた雪村の顔を取り戻す物語。地図〈https://kakuyomu.jp/users/io8sirohara/news/16817330649671595071〉人物紹介高久 匡・・・・・・軍曹。新人少尉専属の教官。高久 糺・・・・・・十年前に亡くなった双子の妹。最終階級は少尉。雪村 澄人・・・・・少尉で聯隊旗手。高久と羽坂が受け持った少尉。羽坂 紘太朗・・・・特務曹長。高久の同期。桐ケ谷 令人・・・・高久の甥。〈帝国幼年学校〉軍曹。双子の弟。志々目 鏡一郎・・・小説家。遠城 晴彦・・・・・鏡一郎の書生。幸間 松次郎・・・・〈日ノ裏〉の闇医師八代 九重・・・・・少将。高久の同期。元聯隊旗手。桐ケ谷 与久・・・・大将。令人の父。桐ケ谷 史人・・・・令人の兄。双子の兄。谷屋 専一郎・・・・大尉。雪村澄人の異母兄。まほら・・・・・・・〈白幹ノ国〉の皇。…続きを読む