女子高生が痴漢に遭いそうだ。君ならどうする?

学園 40K Active
著者: 滝 夕霧
時間: 4 月 前
まとめ:

※この小説は同じ高校で同じクラスの【影山秋】を軸として、【夏目陽奈】【月島千春】の3人の視点で物語が進んでいきます。見出しタイトルと本文の先頭に【】と名前を入れて(例:【影山秋】)、誰の視点で語られているのかを明示しています。※作星高校特進科2年D組の【影山秋】はクラスのボスである高木に怯えながらも、友人たちと慎ましやかにひっそりと暮らしている。「この世界はさ、いつだって弱肉強食なんだよ。弱い方が負けるんだ。それで強い方が、勝つの」(本文より)そんな考えの影山に転機が訪れる。電車で学校から下校中、他校の女子高生が、痴漢被害に今まさに遭いそうな状況に気づく。影山が混乱しつつも女子高生に声をかけることによって、痴漢被害は未然に防げたが......偶然電車での影山の行動を見ていた同じクラスの【夏目陽奈】は、4,000人もの中から選ばれたミス・作星の、驚くほどの美人だ。クラスの派手な女子と行動を共にしているが、影山の一件の前後で彼女の考えに変化が起こる。―― たまたま顔やスタイルが良く生まれただけの私は、その他に特筆すべき点は持ち合わせていない、本当はつまらない人間だ。髪や化粧やファッションに気を使うのは、本当の自分を見られたくないためにやってることで、いつか剥がれ落ちるメッキなんだ。――(本文より)影山に唯一話しかけてくれるクラスメイトの女子【月島千春】は、影山の一件以降も、相変わらず影山に話しかける優しさの持ち主だが、その優しさに対して鋭く牙をむいた影山の言葉に胸を貫かれてしまう。そんな月島も、影山の行動を見ているうちに心境の変化が訪れる。  ――この言葉は、私の心臓ではなく、心に刺さる。 ひと突きで私の心に到達した槍は、勢いそのまま全身を貫く。 貫かれた事を私が自覚したのは、血液の代わりに涙が溢れ出てきたあとである。――(本文より)この物語は、ひとつの行動により、大きな変化をもたらした高校生の三人を、それぞれの視点から描いたものです。本編完結済み。約67,000字の中編小説です。余裕があれば後日談やサイドストーリーを追加していきたいです。毎日22時ごろに投稿していく予定です。感想を残してくれるとありがたいです。…続きを読む

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