どれほどその温度に焦がれても、どうしたってあなたを憎んでいた

日常 20K Active
著者: 甲池 幸
時間: 4 月 前
まとめ:

十数年前、勝手に独立を宣言する形で建国された「ルナーン王国」と勝手に独立を宣言された側の「ソレイユ帝国」は幾度かの停戦期間を挟みながらも、未だ、戦争状態にあった。 花も、鳥も、人も、その手で触れた全てのものから命を奪ってしまう呪われた少女――ルーシー・モンシャインは、最後の停戦期間の終了が目前に迫ったある朝、月の国王ローガン・セオ・ルナーンに唐突な呼び出しを受ける。 ゆったりしっかり髪まで結い上げて玉座の間を訪れた彼女に告げられたのは「不死身の皇帝 ルーカス・リオン・ソレイユと口づけを交わせ」という意味不明な命令で――!?  世界でいちばん愚かなおうさまの嘘と、呪われた少女の初恋を廻る物語が――いま、始まる。※中編コンテスト応募用作品です。

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