孤独な人間の安らぎの館。しかして館が望むのは――
著者: 橘紫綺
最新: 終章
時間: 4 月 前
まとめ:
『人は、見せたいものを見せ、見たいものを見る』『妖魔』が住まう国『ハウラ』。 その国では夜な夜な妖魔が現れて、人々に悪さをしていた。 そんなある日、仲間の裏切り行為を受けてギルド内で孤立していた妖魔ハンターのアインが、孤独な人間を霧の深い夜に連れ去る妖魔『銀兎(シルバーラビット)』の屋敷に独りでやって来たのは、妖魔に連れ去られたハイネスを救って欲しいと依頼を受けたから。 銀兎の『霧の館』に辿り着くと、アインは『管理者』を名乗る黒兎に出迎えられ、通された先でハイネスを見付ける。しかしハイネスはアインと共に帰ることを拒んで逃げだした。 ハイネスも仲間の裏切りによって孤独に囚われた一人だったのだ。それを追い駆けて踏み入った部屋は、人形の墓場と呼ばれる部屋。 ハイネスを追いかけて、どんどん屋敷の奥へと入り込むアインを待ち受けるものは? 閉ざされた霧が晴れたとき、人は孤独から抜け出せる。…続きを読む