大臣の謀叛により国を追われ、空腹に苦しんでいた王女エヴェリナはある日、流浪のサイボーグと出逢う。飢えた人々のために戦い続けていた彼は、武力を以てエヴェリナと国を救うと、褒賞も求めずに次の戦場へ旅立たんとしていた。　そんな彼を愛してしまったエヴェリナは、結ばれない運命の中で最後の「ワガママ」を告げるために――12月24日の朝に、彼を待ち侘びる。　1人の女として、彼を愛した姫君が最後に願ったのは――。（本作は小説家になろう、ハーメルン、暁、エブリスタでも掲載する予定です）