倭国の南の国に流れて来た、浮世離れした武家姿の旅人たち。彼らが宿をとったのは、狐を山の主を崇め、梅雨の時期に祝う風習のある村だった……。とある狐娘との出会いと、昔別れた知り合いとの再会を果たす物語。略称「語り話」シリーズ第三弾。