まるで竜巻のような抗えない力が働き、どうしようもなくあなたと恋に落ちた

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著者: 西しまこ
時間: 4 月 前
まとめ:

美しい嘉乃と皇太子である清原王二人は偶然、東宮御所の庭で出会って、恋に落ちた――タイトルは「あまがけるうるわしのくに」と読みます。和風ファンタジー×あまあまのラブストーリー。そして、物語を貫くのは愛です。あまく美しく切なく。きらきらの恋と深い愛情。泣けます。この話は、「天翔る美しの国【壱の巻】――年下だけど年上の君を守りたくて」(あまがけるうるわしのくに)https://kakuyomu.jp/works/16817330662731476388とリンクした話です。ただ、いずれも独立した話なので、一方だけ読んでも分かるようになっています。(この小説は、すべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。)***(以下ネタバレ注意)***■あらすじ(800字程度)■ ここは文字の力によって祈りを神に届けることで、国が豊かに平らかになる世界。文字の能力があるものが、文字を書き詠唱すると、文字の内容が具現化するのだ。神から授かったとされる文字の能力を持つものは天皇家と六家の血筋に限られており、その能力は稀有なものであった。十六歳で成人の儀を迎えたとき、真澄鏡(まそかがみ)の前に立ち、象徴花が降ると能力があるとされた。能力を持つものは象徴花を有し、文字の力を発揮するときに花を飛ばす。しかし、近頃では弱い力の天皇が続き、世界は荒れていた。世界の根幹に関わる祈りは天皇家のみが有していたからだ。 ただの村娘だった嘉乃は、六家の一つ橘氏当主三人の策略により、紫微宮(しびのみや)の皇太子の住まいである、東宮御所で働き始める。故郷から離れたさみしさはあったが、頑張って働いていた。そんなあるとき、夜に、庭を散歩していたら迷ってしまい、月原と名乗る男性にたすけてもらう。月原はまた会いたいと言い、そこから二人の夜ごとの逢瀬が始まる。月原は実は皇太子その人であり、二人はどうしようもなく、恋に落ちる。 嘉乃は月原が皇太子である清原王だと知り、別れようとする。また、清原王も政治的立場から藤氏の姫と結婚しなくてはいけないことを分かっていた。しかし、どうしても別れることが出来ず、二人は結婚することを決める。実は二人は過去に一度会っていたことがあったし、また、嘉乃と清原王は象徴花によって運命的に繋がっていた。二人は運命の子の親となる運命を担っていたのだ。二人の子は、予言の王で、世界を救う存在であった。嘉乃は不思議な声を聞いたり夢を見たりして、自分の運命を理解していく。 ところが、天皇家に逆心を抱くものの存在により、呪と毒が、清原王と運命の子どもである清白王(きよあきおう)を襲う。嘉乃はその呪と毒から、愛する二人を命を賭けて守ることを決意する。嘉乃は肉体が滅んだあとも、清原王の象徴花であるユキヤナギに魂を残す。 未来、嘉乃と清原王は共に生まれ変わる。そして、運命の子である清白王(きよあきおう)を支え、また今度こそ末永くいっしょにいられるであろうことが暗示されて物語は終わる。*【壱の巻】の主人公の相手、清白王(きよあきおう)が運命の子どもです。 その、運命の子どもの両親の恋と愛のお話。■長編化した場合のプロット*基本的に、明るく前向きな感じで進んでいく。*メインストーリーを軸に、予言の王である清白王が妃や周りのものといっしょに難題を解決し、国を繁栄させていくお話。*「循環する世界」とはどのようなものか、というのが大きなテーマ。零の巻「あなたしか、見えない」 *本編内容*◎清原王と嘉子妃のラブストーリー。運命に翻弄されながら、愛を貫く(メインストーリー)・嘉乃(嘉子)は成人の儀のとき、不思議な予言めいた声を聞く・清原王、幼いころに嘉乃(嘉子)に出会い、淡い恋心を抱く・二人は東宮御所で偶然出会い、どしようもなく惹かれていく・清原王は藤聖子と結婚(娶しの儀)が決まっていたが、嘉乃(嘉子)と結婚してしまう・嘉乃(嘉子)を妃としたことへの風当たりは強く、政治的混乱を招く・その中で子ども(清白王=運命の子ども)が生まれ、風向きが変わる・清白王は日の本の国をまとめあげる天皇となる運命の子・未来、自分たちが生まれ変わって、運命の子をたすけ天翔る美しの国を豊かに平らかにするであろうことを知る壱の巻 「年下だけど年上の君を守りたくて」https://kakuyomu.jp/works/16817330662731476388◎宮子が、異世界転移した先の「日の本の国」で結婚をし、皇太子に溺愛されながら、仲間にも愛され、 呪に苦しむ皇太子である清白王を救い守り、そしてこの世界を守って行こうと決意をするまで(メインストーリー)・30歳の宮子、異世界転移し、16歳になる・自然と循環している世界で、宮子はイケメン皇太子の妃となる・文字の能力を使って呪を解除したり、世界を浄化したりして活躍する・皇太子とは心が通じ合い、また他の人間とも仲良くなる・呪をかけた人間は分からないが、ひとまず呪は全解除して希望を持って壱の巻は終わる弐の巻 ◎壱の巻で明かされなかった敵と対峙し、政権争いに終止符を打つ(メインストーリー)・神話(世界の成り立ち)、天皇家、六家について・対立勢力(呪をかけた人たち)の炙り出しと制裁・清白王の政治基盤、盤石に・紫微宮をまとめあげる・清白王、天皇に即位する・恋の行方…清白と宮子、清原と聖子、八束と黄葉、光子と赤見、そして真楯参の巻◎北と南の反乱を鎮め、日の本の国の統一(メインストーリー)・北と南の反乱・藤氏の乱、漆氏の乱→鎮圧・子どもが生まれ、家族が増えてゆく・嘉乃(嘉子)と清原王の生まれ変わりを始めとして、強い能力者が生まれる肆の巻◎中つ国との攻防。巧妙に日の本の国を取り込もうとする中つ国を跳ね返す(メインストーリー)・渡来人系の貴族であった漆氏が、日の本の国では没落し、中つ国へゆく・中つ国の人間を引き入れてくる・結界をはり直す・子どもたちの人間関係、恋愛伍の巻◎西の大国から、機械文明が入って来る。近代化するべきか否か。自然と調和し、循環する社会とはどのようなものか(メインストーリー)・天界に住む神々の争いに人間も巻き込まれる・自然と循環して生きている日の本の国に、循環型でない科学文明が流入してくる・どうしたら、これまでの世界を守れるか・「正しさ」とは何か。「便利」とは何か。循環する世界とは?(SDGsについて)・未来の子どもたちへ■登場人物(零の巻→(20数年後)→壱の巻、まで。)◎嘉乃(嘉子)(橘氏)女性【零の巻ヒロイン】*零の巻の段階で18歳・「わたし」・絶世の美女。清原王と運命の恋をする・身分は低く、橘氏の家系だけど傍流であり、文字の能力はない・儚げだけど、芯の強い女性・16歳の成人の儀のとき真澄鏡の前に立ったとき、予言をされる→「運命の恋をして、運命の子を産むだろう」→能力はないのに、ユキヤナギが舞う「運命の相手と象徴花を共有している」・東宮御所で働いているとき、清原王と恋に落ちる→周囲の反対を押し切って、清原王と結婚する→結婚するため、橘当主の娘となったため、「嘉子」と改名する・結婚をしてから、未来視と「声」を伴った夢を見るようになる→運命の子を妊娠したあと、さらによく夢を見るようになる・運命の子である清白王と、清原王を命を賭けて守ると誓う→清白王を産んだあと、しばたくして亡くなる・本来なら、「皇后」になはれないが、清原王の想いが深すぎて、死後「皇后」となる・死んだあともずっと、二人を見守っていて、ユキヤナギの姿でたすける・未来、清原王と宮子の子に生まれ変わり、橘益子の息子に生まれ変わった清原王とともに生きていく→清白王をたすけ、天翔る美しの国へとともに導く◎清原王(きよはらおう→即位後→きよはらのおおきみ) 男性【零の巻ヒーロー】*零の巻の段階で20歳・「私」・(諡 明照天皇)・黄雀(こうじゃく)時代・象徴花「ユキヤナギ」…懸命、静かな思い・真面目で一生懸命。責任感も強く、国の荒廃を憂い嘆く・しかしながら、自分が決めたことは貫く強さも持つ・天皇家に生まれながらも、気質は優しく、下々のものへの気遣いがある・幼い頃、避暑地で嘉乃(嘉子)と出会う・女官となった嘉乃(嘉子)と再会し、恋に落ち、強引に嘉乃(嘉子)と結婚する・子どもが出来るも、嘉乃(嘉子)は死んでしまう・嘉乃(嘉子)を亡くし、失意に落ちる→能力なかったにも関わらず、死後嘉子を「皇后」とする・嘉乃(嘉子)は「声」の内容を清原王に伝えられなかった(神との対話だったから)が、死んでもユキヤナギに魂が残ることだけ、伝えられたため、それをよりどころとして生きていく・皇太子は嘉子の忘れ形見清白王に決める→生まれたとき、祝福が天から降って来たので清原王以外考えられなかった・嘉子の死後、天皇家のため、もともとの婚約者であった藤聖子を妃に迎える・長い間、呪と毒に苦しみ、体調がよくない・生まれ変わって(橘益子の息子として)、生まれ変わった嘉乃(嘉子)と出逢う→天翔る美しの国となる手助けをし、国の繁栄に尽力する◎真榛(まはり)(萱(かや)氏)男性 *清原王と同年代・「私(わたくし)」・清原王の側近・頭がきれ博識であり、かつ清原王と清白王を献身的に支える・清白王が皇太子になると、東宮学士となり清白を教え導く。知識と体術を与える・嘉乃(嘉子妃)及び宮子(清白王の妃)の師にもなる◎橘氏当主(零の巻):三人(みひと)男性 *零の巻で40代、壱の巻で70代男性 *橘氏の男性の名前はみな「〇人」・橘氏は文字の能力を持つものが生まれにくくなっていた・橘氏の衰えを嘆き、嘉乃(嘉子)に目をつけ、東宮御所へ女官として送り込む→皇太子のお手付きとなり、子どもを成せばよいと考えていた・嘉乃(嘉子)を皇太子妃とするため、嘉乃を隠し子であったということにして娘とする・嘉乃(嘉子)が皇太子妃になるとき、没落しかけていた橘氏を復興しようと暗躍するも、敗れる・毒のため体調不良になり、代替わりをする◎橘氏当主(壱の巻):益子(ますこ)女性 *零の巻で10代後半、壱の巻で40代・三人(みひと)の娘・目が悪くほとんど見えていないが、文字の能力は高かったため、三人(みひと)のあと当主となった・清白王と宮子妃を支える・清原王の生まれ変わりの息子(浄人きよひと)を産む◎角島(つのしま)・橘三人(たちばなのみひと)の側近◎藤氏当主(零の巻、壱の巻):道足(みちたり)男性 *零の巻30代、壱の巻60代男性 *藤氏男性の名前はみな「〇足」・藤氏を強大なものにしたいという野心を持つ・娘の聖子を清原王の妃にするために尽力するも、直前で覆されて、天皇家と橘氏を恨む→天皇家と橘氏の没落を画策する・嘉子妃死後、聖子を清原王の妃とする・政権を手中に収めたい。聖子の産んだ市原王を皇太子の位につけたい◎聖子(のちの聖子皇后)(藤(ふじ)氏) 女性 *零の巻16歳、壱の巻40代・「わらわ」「わたしくし」・象徴花「ヒガンバナ」…情熱、再会、あきらめ、悲しい想い出・ふわふわの黒髪と黒い瞳・夫である清原王(きよはらのおおきみ)に愛されなかった悲しみ・もともと、聖子が正式な、清原王の婚約者だった。→しかし、清原王と橘嘉子(たちばなのかこ)が恋に落ち、結婚してしまった・嘉子が清白を生んですぐに亡くなり、その後嫁ぎ、3人の子をなす・横から嘉子に奪われた苦しみ、恨み・橘なんて滅んでしまえばいい……!・16歳で結婚予定→21歳で結婚◎葦氏当主(零の巻):敦海(あつみ)(もともとは敦子) 女性 *零の巻50代後半「わたし」・気が強く、豪快な女性・はっきりとものごとを言う・六家に生まれたので、「敦子」という名前であったが、当主の座を継いだとき、葦氏の男性は「〇海」であることから、「敦海」と改名した◎葦氏当主(壱の巻以降):来海(らいか)男性 *壱の巻30代前半*葦氏の男性の名前はみな「〇海」・清原王の御代のとき、代替わりしたばかり。六家当主の中で一番若い・力強いイケメン・つよい◎檜氏当主(零の巻):虎守(こもり)男性 *零の巻40代、壱の巻70代*檜氏の男性の名前はみな「〇守」・敦海とは気心の知れた仲・武人である自分を誇りに思っている◎檜氏当主(壱の巻):鷹守(たかもり)女性 *壱の巻40代・男装の麗人・女性ながら武術に秀で、本名の「鷹子」でなく「鷹守」と名乗る・宮子のことを胡散臭く思っている◎漆氏当主(零の巻、壱の巻):広成(ひろなり)男性 *零の巻30代、壱の巻60代*漆氏の男性の名前はみな「〇成」・天皇家を滅ぼしたいと願う・渡来人系で、毒を持ち込んだ張本人・外つ国と通じる◎葛氏当主:宗茂(むねしげ)男性 *零の巻60代*葛氏の男性の名前はみな「〇茂」・零の巻のとき、六家の中で年長・穏やかな中に真実を見る目を持つ◎葛氏当主(壱の巻以降):靖茂(やすしげ)男性 *壱の巻30代 ・清原王の御代に、若く代替わりしたばかり・鋭い眼光◎橘(たちばな)宮子(みやこ)(壱の巻主人公)女性 *壱の巻で16歳(30歳)女性・「あたし」・象徴花「ヒメシャラ」…愛らしさ、謙虚・まっすぐの黒髪・黒目。墨の色。濡烏色→災異鳥と同じ色→災異鳥を従えるということ・橘始祖の血筋。でも、別世界に魂が紛れてしまっていた・文字きれい(特技)・着物、着慣れている(祖母から教えてもらった)・和歌も、祖母の影響で詠んでいた(万葉集、古今集なども読んでいた)・もうすぐ30歳のアラサー・特技は文字を書くこと。きれいな文字を書ける・でも、現代社会では何の役にも立たない・仕事もぱっとしないし、彼氏も今はいない・友だちはどんどん結婚していき、ついに最後のひとりも授かり婚をする・あーあ、つまらないなあ。あたしの人生なんなんだろう?・「16歳くらいに戻りたいなあ」 →「願いを叶えよう」というイケボイスとともに、日の本の国(平行世界)へ・世界を渡ることで、また祈言により若返る→ほんとうに16歳に!・身体は16歳(若さとエネルギー)、中身は30歳(知恵と度胸と逞しさ)・元気で前向きで明るい・愛されキャラ・突然の別世界。でも、そこで元気に生きて行こうと思う・皇太子妃となる。契約結婚で仕事だと思って頑張ろう! と決意する・世界のこと、文字のこと、いろいろ勉強する・しかし、次第に皇太子に惹かれていく。もちろん、両想い・皇太子は、宮子より、精神的には年下、でも肉体的には年上。「守ってあげたい」と思う◎清白王(きよあき王)(宮子の夫)男性 壱の巻23歳 *宮子と7歳差(16+7、30-7)男・「わたし」→宮子と二人のとき「おれ」・象徴花「シャクヤク」…満ち足りた心・白いまっすぐの髪に金色の瞳(太陽の象徴)→祥瑞鳥と同じ→とても力の強いしるし・白(清白)と黒(宮子)の組み合わせは最強→祥瑞鳥も災異鳥も従えるということ・皇太子・今上帝(清原大君)の長男。しかし、母の身分が低く、微妙な立場・母は橘嘉子(かこ)皇后。絶世の美女。母親そっくりの見た目(紙や瞳の色以外)・政権争いが勃発しており、呪+毒にやられていて、力を発揮できない・通常なら致死量の毒。でも力が強くて死なない・橘始祖の血筋で力が強いものを探し、異界から呼び寄せる儀を行い、宮子と出会う・宮子に一目ぼれをする→どんどん好きになる(溺愛)・イケメンでイケボ。かっこいいのです・国をつよくしたいという理想を持つ・能力高く、賢く運動神経もいい。万能◎藤光子(ふじわらのひかるこ)女性 壱の巻16歳・「わたくし」・象徴花「ボタン」…王者の風格、富貴、高貴、恥じらい・青鈍色(珍しい)のふわふわの髪に同じ色の瞳・光るように美しいから「光子」・皇族の血をひく(母が皇族、父が藤氏)・身分、血筋を気にする・下のものには冷たい(一見)・お姫さま。なんでも出来る・ツンデレ・政敵に見せかけられていたけど、実は違う・清白の元婚約者・皇太子妃になりたい=親の刷り込み→本当に好きなのは、幼なじみで乳兄弟の赤見(あかみ)(橿(かし)氏)◎黄葉(もみじば)(薄(すすき)氏)女性 壱の巻、18歳・「わたし」・宮子付の女官・まっすぐの黒髪に黒い瞳・かわいくて守ってあげたくなるタイプ・八束のことが好き◎八束(やつか)(帚(ははき)氏)男性 壱の巻で23歳・「わたし」・清白の乳兄弟で清白の側近・真面目、武闘派・黄葉の思いに気づいていない・真楯と双子◎真楯(またて)(帚(ははき)氏)男性 壱の巻で23歳・「おれ」・清白の乳兄弟で清白の側近・一見ちゃらい。頭脳派・八束と双子でそっくりだけど、性格が違う・黄葉のこと好きだったけれど、身を引く◎阿胡(あこ)(帚(ははき)氏)女性・「私(わたし)」・八束、真楯の母・清白を育て、愛情を注ぐ◎高子王女(たかこひめ) 女性 壱の巻で20歳・「わたくし」・象徴花「ツバキ」・まっすぐの黒髪と黒い瞳・清白の腹違いの妹、母親は藤聖子皇后・母の恨みを一身に受けて育ってしまった。清白を恨む・「わたくしが皇太子になればよかったのです!」・光子にあることないこと吹き込んだ・政敵◎璋子王女(しょうこひめ)女性 壱の巻で16歳・「あたし」・象徴花「キク」・ふわふわの黒髪と黒い瞳。外見は母親似・清白の腹違いの妹、母親は藤聖子皇后・「皇位なんてどうでもいいわ。あたしはあたしらしく生きていくの」・「お姉さまはお母さまに毒されているのだわ。あたしは自由に生きたいの」◎市原王(いちはらおう)男の子 壱の巻で11歳・「ぼく」・まっすぐの黒髪と黒い瞳・清白の腹違いの弟、母親は藤聖子皇后・成人前だから、能力は未知数・無邪気で、清白を「お兄さま」と慕う・しかし、市原王を時期天皇に、という思惑を持った政敵がいる◎赤見(あかみ)(橿(かし)氏)男性 壱の巻のとき、16歳・光子の乳兄弟・優しく穏やかな性格・光子の本当の想い人。両想い◎古江(ふるえ)(萩(はぎ)氏)・宮子が祈言を書いたが、高子王女の策略により呪で病となる・清白王と宮子により、呪は解除される・赤見の母親と友だちで、光子とも親交がある■お話の舞台「日の本(もと)の国」①世界について・平行世界で、日本に似た世界。和の世界・言語はほとんど日本語・人種も基本的に日本人・自然と調和し、循環している美しい世界。時間の流れはゆるやか ★重要★・文字を扱う能力がある者がいて、能力者が世界を統率している。文字が支配する世界・能力は血筋に受け継がれる。能力の強さは高貴な証(しるし)・能力が高いものが、家督を継ぐことが出来る・能力者がいたため、科学文明は発達しなかった。でも豊かな世界・病気も文字の力で直す。さまざまな仕掛けも文字の力による・天皇が天帝にことばを届けることで世界を統治している(天命思想)・緑豊かで、鳥と花が重要な意味を持つ世界・鳥…天帝の意を鳴くもの。重要な局面で現れる   祥(しょう)瑞(ずい)鳥(ちょう)=大瑞(だいずい)のときに七色の雲と金色の光とともに現れ、よろこびのうたを歌う   災(さい)異鳥(いちょう)=大異(たいい)のときに黒雲と暗黒とともに現れ、かなしみの叫びを轟かす・花…能力があるものに授けられる。そのひとを象徴する・成人=16歳…成人すると神託により、能力の有り無しが分かる。        真澄(まそ)鏡(かがみ)の前に立ったとき、象徴花が降ってくることで能力の有無分かる②文字の力を持つものについて【天皇家】・天皇家は天帝から分岐している・天帝にことばを届ける、天(あま)翔(がけ)る詞(ことば)を使えるので、天(てん)翔(しょう)氏とも呼ばれる・天皇…天帝にことばを届ける力を持つものがその地位に就くことが出来る    さまざまな儀式を執り行う。政治も行う    最高権力者    *ただし、物語のスタートでは、天皇家の求心力が落ちてきている・男子…〇〇王(おう)、女子…〇〇王女(ひめ)・即位したら、〇〇王(おおきみ)(王女(おおきみ))、もしくは大君(おおきみ)と呼ばれる・諡号(おくりな)…死んだあとの殯(もがり)の一環としてつけられる・元号は即位したときにつけられる…鳥にちなんだもの・妃の地位…嬪(ひん)→夫人(ぶじん)→皇后 *嬪と夫人は身分による *皇后の条件 ①天皇の子を産んだ妃        ②天皇に何かあったとき、代わりに天皇の役目を代行する能力を持つ妃【六家】・六家(りっか)…天皇家の血筋を引く貴族で、特に能力(文字)の強い家    始祖は「六筆(りっぴつ)」と呼ばれ、神聖な存在となっている藤氏(神事、祭事) *勢いがある。分かりやすく悪人。政権を奪おうと画策橘氏(神事、祭事) *衰えてきている葦(あし)氏(海) *中立葛(かずら)氏(山) *中立漆(うるし)氏(渡来人系…薬や毒) *真犯人檜(ひのき)氏(軍人)*見せかけの犯人③文字の力について・現代人の感覚だと、文字の力を使って、あらゆることが出来る。しかし、自然との調和の中で生きているため、急激な改変、大幅な改変をすることには使われていない(今のところ)・祈りを捧げたり、呪いを解いたりする。呪いを作ることも出来る・自分で自分は祓えない。護符は出来る・呪(じゅ)言(ごん)=呪う詞(ことば)    色々な種類がある…漢字一字、念を込めた文、鏡文字 など    能力者の好みでつくられる    墨に毒を混ぜることで、強力な呪(しゅ)が作られる・祈(き)言(ごん)=祈る詞(ことば)    病気、恋愛、心願成就…など    基本的に熟語か四字熟語・祝詞(のりと)=神にささげる詞(ことば)    和歌(長歌、短歌)を書き、詠唱する    天皇及び皇太子、そして天皇妃皇太子妃で、力のあるものだけが使える    祈言の特別なもの。儀式の詞    大きな呪いを解く力を持つ。呪いを解除(げじょ)できる    基本形:長歌+反歌   *長歌だけの場合、反歌が複数続く場合もある。短歌のかけあいの場合もある④儀式…儀式を行うことで、呪を解除したり世界を浄化したりすることが出来る【娶(めあわ)しの議】・結婚式・目合わす、女合わす。子宝恵まれるよう、繁栄するように・天皇家貴族のみ(能力があるもののみ)、天皇から祝詞をいただく・長歌(今上帝)+反歌(清白)【夏越しの祓(はらえ)】・半年に一度の祓。6月と12月に行う・神官とともに行う(壱の巻では、長歌のみ(清白)…今上帝が体調不良のため)【七夕(しちせき)の祭り】・七夕のお祭り。笹の葉に願いを書いた短冊を飾る・短歌の掛け合い(壱の巻:清白と宮子)・短冊が夜空に光って飛んでいく【折り鶴の祈(き)言(ごん)】・宮子オリジナル・正方形の紙に祈言を書き、それを飛ばす【大祓(おおはらえ)の議】・大きな疫災・災異の際に特別に行われる大きな儀式・天皇家だけが行うことが出来る・花(象徴花)が舞い、光が降り注ぎ、鳥がよろこびのうたを歌う(壱の巻では、・災異鳥は祥瑞鳥になる(宮子)・呪は全解除される・長歌(今上帝)+反歌(清白)+反歌(宮子)⇒長歌(清白)+反歌(宮子)+反歌(今上帝))【即位の儀】・即位するときの儀式【生誕の儀】・天皇に子どもが生まれたときに行う儀式【豊穣の祈り】・土地に赴き、実りが豊かになるように祈る儀式・大祭殿で行う…続きを読む

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