「今日ね、あたしくもの巣に引っかかっちゃったの」 娘が告げたこの言葉を発端に、幽霊が、鬼が、座敷童子が繋がっていく。それらは時にざらりと肌を撫で、人の胸に苦さを残す。北の山の谷間にある地、文加に住む人たちと『不思議』が交錯する短編集。※一部自サイト『R-g-a-O』からの転載、頒布終了した同人誌の再録です。