僕たちの物語にはなぜ、ト書きが0.000000001%しかないのだろう

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著者: 日竜生千
時間: 5 月 前
まとめ:

【はじめに】読者の想像力と作者の技量が試される、キャラトーク小説。会話劇がメインの小説とはちょっと違います。(アレルギーのある方はブラウザバックで)【物語】ここに一人のバンシーがいる。バンシーとは、泣き女とも呼ばれる、妖怪やモンスターの一種だ。小説や物語のなかに存在する、架空の生き物。しかし、この世界ではある現象によって、二次元と三次元がとけ合い、物語の向こうから多くの存在があふれ、実在を侵食した。ローラ・ケンハートは、うら若きバンシーである。<共喚者>と呼ばれる特殊な能力と、魔障への耐性がある。食いぶちに困った彼女は、この世界唯一の生存区域<十二時都市>の治安を守る、獣魔退治局に職を求めた。やる気なし、要領も器量もわるく、ついでに頭もよくない、どこまでも粗悪品の見本市のような乙女は、養成過程をついに落第。路頭に迷うところを、最強の教師にすくい上げられる。教師としての沽券にかけて、このボロ雑巾を一人前の局員にする。生徒ではなく、弟子として、僕は一人のバンシーを矯正することにした。…続きを読む

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