2001年電撃2次通過作。pixivより改稿、転載。結末までのネタバレ含む800字あらすじ。「オルガン村のアーマは、亡き祖父オルトの跡を継いで魔法鍛冶屋をやっている。　実はオルトはかつて高名な魔術師であり、二十七年前にフリーダ王国に現れたモンスター、ディルムントを倒すため、一本の魔剣を作った。それは敵の力を吸い取る剣であり、王子ジェダはその剣で見事ディルムントを倒したが、剣に宿ったモンスターの力に支配されてしまった。王子は剣ごとストーレシア教団の手によって封印され、そしてオルトは危険人物として教団によってオルガン村に連れてこられ、監視されていたのだ。　アーマは何も知らなかったのだが、教団の神官ユンは彼女に祖父の仕事を引き継がせようとしていた。即ち、モンスターのみを倒し王子を救う手段を見つけること。しかし元フリーダ騎士の娘ディジーは、何の責任もないアーマを巻き込ませまいと抵抗していた。　しかし、王子を救出されては困る者がいた。フリーダ王位を狙う執政の娘サイアの、側近キオーの情報網がアーマに迫る。だが彼らの調べでユンが実はジェダ王子の子であることが明らかになり、アーマらはユンの父親を助けようと決意する。　キオーはオルトと同じエーレハイル出身の魔術師であった。オルトの妻であり、彼も愛したリリスを殺したこの世界全体に復讐するために、サイアを利用してディルムントの封印を解こうとしていたのだ。しかし封印を解いた彼は、ディルムントに殺される。　教団が、王子ごとディルムントを消滅させる前に、ディルムントだけを倒さねばならない。王子からディルムントを叩き出す剣を完成させ、アーマらはフリーダ城に向かう。　しかし異世界の下位神であるディルムントは、王子の身体から出ることで本来の力を取り戻した。特殊能力者であったリリスの血を引くアーマは、異世界の上位神を呼び出し、ディルムントを自らの世界に帰らせることに成功する。」…続きを読む