───その日、世界は一変した。鬼道隆二、魔術を究めんとする彼は、その過程で魔術を使って異世界転生を果たした。彼がいなくなった後、その息子である鬼道勇一が異世界転生の魔術を解読し、異世界からのモンスターを召喚する魔術───召喚術を生み出した。二代揃って有名人な鬼道家に、また新たな子どもが生まれた。周囲はその子ども、鬼道光希に大きな期待を寄せた……が、彼を見て失望し、去って行く者は後を絶たなかった。───これは、世間からの期待に押しつぶされた少年と、世間も立場も関係なく魔道を究め続けた祖父の、二人が紡ぐ物語である。