人の「生」を望む軍曹と、人の「死」を恐れる少尉の物語

男主人公 30K Active
著者: 白原 糸
時間: 4 月 前
まとめ:

自生するものが白い命を得て育つ〈白幹ノ国〉で生きる軍人、高久匡は軍曹の階級を維持したまま聯隊旗手である〈白天ノ子〉を守る〈白の御楯〉として士官学校の教育教官と共に補佐役を務めていた。彼の教育を受けた〈白天ノ子〉の生還率は高く、その手腕が評価されながらも昇進をとある理由から固辞し続けて来た。ある時、高久が士官学校で受け持っていた生徒で〈白天ノ子〉である雪村澄人の顔がのっぺらぼうになる事件が起きる。澄人はかつて生きて帰るのは難しいと言われた戦争で生還しながらも、死を望まれてしまった聯隊旗手であった。澄人の顔を取り戻す為に動く高久だったが、同時に忘れたい過去にも深く触れていくことになる。生きて帰るこそが軍人の美徳であると考えている高久と死を望まれた澄人が顔を取り戻すまでの物語。※こちらは以前投稿した「鬼の守り部」の改稿版です。物語の構成を大きく変えております。…続きを読む

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