主人公・倉野内闘也は、ひょんなことから異世界に飛ばされる。現実世界の物騒な人間の在り方に嫌気がさしていた闘也だが、異世界へ飛ばされる最中、神様を自称する人物から「君は救世主になり得る」と告げられる。しかし到着したのは、武闘家・機甲化・魔術師の三種族が陣地を取り合う、争いの絶えない島だった。死を覚悟する闘也。だが、自分にあらゆる攻撃が通用しないことに気づく。現世で闘也は引きこもりのニートだったが、その「他人に対する猜疑心」が心の壁として作用し、防御力に転嫁されていたのだ。自分にしかできない、争いを止める方法があるのではないか。そう思った闘也は、島の中央で結界に包囲された神様の居住地「神の座」を目指して冒険を始める。武闘家代表のサン、機甲化代表のエミ、魔術師代表のベルと出会う中で、闘也は第四の種族・暗黒種族と遭遇する。彼らは言葉も通じない怪物であり、罪のない人々を殺戮し始める。なんとかこれを退ける闘也だが、自分の攻撃力が上がる代わりに、鉄壁だったはずの防御力が下がっていることに気づかされる。どうにか神の座に到達し、神様と話す中で、闘也は衝撃的事実を告げられる。暗黒種族は神様が創造したというのだ。人類共通の敵を創れば、人間同士の争いはなくなるだろう、と。しかし、実際は人間の敵を増やすだけだった。神様はそれを詫びたうえで、暗黒種族の殲滅を闘也に頼み込む。その誠実さに心打たれた闘也はそれを了承し、怪物と化した暗黒種族を駆逐することに成功する。神様は新たに造船技術を全島民に授け、新たな土地へと導くことにし、闘也はその最前線を切って新たな冒険に出るのだった。…続きを読む