父と二人、都内のマンションで暮らす大学三年生の詩歌。ある冬の晩、父が「ミハ」と名乗る十六歳の少年を連れて帰ってきた。平凡だった毎日が、ミハとの出会いから少しずつ色を変えてゆく。時に賑やかに、時に少しだけ、せつなげに。 二十一歳の青年と、ちょっと変わった十六歳の少年の、これは世界中にありふれた前進の記録。※fujossyにて同じ話を連載しています