探偵佐倉はフィリピンパブで指名しているグレースの依頼で、失踪した彼女の妹の捜索と救出というフィリピンでのミッションに、いやいや引きずり込まれる。　現地へ行ってみると、相手は元々因縁のある地元ギャング。　普段は浮気調査専門の佐倉だが、フランスではスペシャルフォースの経験があり、元々は潜入、狙撃、格闘の専門家。対して依頼者であるグレースは、スパニッシュ系の気丈な南国美女。勿論グレースは、銃など触ったこともない。　昔の軍隊仲間の協力で武器を現地調達。　二人で地元マフィアから無事にクライアントの妹を救出するが、意外な第三者が現れ、事態の複雑さと深刻さを思い知る。　事の発端は、ダークブルーという美しい宝石にあった。ダークブルーは美しいだけではなく、強力なレーザー兵器を作る事ができる希少な原石と囁かれている物だ。　佐倉は単なる都市伝説と思っていたダークブルーの情報に触れ、その依頼が自分たちに壊滅的危機をもたらす事を認識し始める。　そして次第に明らかになる、きな臭い企み。それらが難題として佐倉に降りかかる。　嫌な予感というものは、いつでも的中する運命にある。その法則を実感しながらも、佐倉は人生最大級の危機を、自分の持つ能力を駆使して乗り越えようとする。…続きを読む