「青い月」から遡ること数十年前。明治時代の頃、神山家長男・類は、自分より年上の幸子に恋をしていた。けれども、家の伝統を守るために、他の女性と結婚しなければならなかった。それでも秘めた想いは隠すことはできない。無視することはできなくなっていく。