■■　あらすじ　■■　東京都は新宿区の神楽坂――　お洒落で、どこかフランスに雰囲気が似ているとか似ていないとか言われる坂の街。　そのメインストリートを脇に入った横丁に、怪しく古いゴシック風洋館があった。　――『神楽坂怪奇調査コンサルタント事務所』　いっちょ前に横文字など使って格好つけて胡散くさいが、その名のとおり――怪奇的な事件を国内外、洋の東西問わず、時に異世界の世界線や時空を越えて扱う事務所である！　そんな事務所にいるメンツであるが、チートクラスにしてリボ払い式という諸刃の妖力を持つ、なおかつ見た目は美女にして性格クズの妖狐・神楽坂文と二人の下僕のダメ人間――陰湿で人間嫌いでナルシストの天パの中年男の綾羅木定祐と、一般ピープルを自認するも“こんなところ”にいる時点で充分変人なドジッ娘の上市理可――　初夏のある日、定祐と上市は昼まで外道のごとくサボりながら怠惰でいい加減に過ごしていたところ、突然、頼んでもないタコスの配達とともに依頼が参りこんでくることに。 それはサボテンとテキーラの誇る修羅の国、メキシコからの謎の依頼であったーー　■■　主な登場人物　■■・神楽坂文（かぐらざか・ふみ）　北川景子似の美女にして、性格クズで発言キモキャラの妖狐。チートクラスの妖力はリボ払い式。肩書は副所長。・綾羅木定祐（あやらぎ・ていすけ）　事務所所長にして妖狐の下僕。陰湿で人間嫌いで、お世辞にも性格はよくないダメ人間の中年。・上市理可（かみいち・りか）　事務所助手にして、やはり妖狐の下僕。２０代新卒風の自称常識人かつ一般ピープルにして、他力本願かつドジっ子のダメ人間。　■■　注意　■■＊＊　本作および【神楽坂怪奇調査コンサルタント事務所の怠惰で奇妙なＢ級的調査譚】シリーズの著作権は石倉カリンに帰属します。＊＊　本作シリーズはフィクションであり、実在する団体・人物・事件とは一切関係ありません。＊＊　本作中は法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません…続きを読む