イマジナリーフレンド……空想の友人……IF……。覚えていないのか、それとも、初めからそんなモノはいなかったのか……。でも、きっと誰もが、一度は出会ったことがあるはずの彼ら。もしも……もしも、もう一度出会えるなら？君はどうするだろうか……。――人工精霊《タルパ》詳しいことは分かっていない。精神性の病気なのか、ただの妄想なのか……はたまた別の何かか。ただ、人工精霊を顕現させたものは例外なく業《カルマ》を背負う。それは超常の力。人の心を読み、不可視の力場を操り――時には世界すら揺るがした。しかし、人の中で生きるには過ぎた力だ。ここは、太平洋に浮かぶ人工島の学園。業を背負った者たちの監獄。人工精霊の研究所。そして……、聖人の島、あるいは蠱毒の壺。――その島で、少女《悪魔》は船を降りた。外の人々は口々に語る。「あそこは浄土。彼岸に渡り、悟りを開くための『覚者《かくしゃ》』の楽園。選ばれた者だけがあそこに行ける」浄土？　楽園？　冗談ではない。――今日もここは血に塗れている。※　注意　※作品の性質上、エロ・グロが過分に含まれます。苦手な方はお引き取りを、そうでない方はお楽しみください。…続きを読む