それは青いあぶくでできた、アクアリウム。

ライトノベル 20K Active
時間: 4 月 前
まとめ:

すべてが青でできた世界があった。小さな世界を閉じ込めたアクアリウムだ。そこでは満たす水も、流れる小川も、花も木々もすべてコバルト・ブルー。クジラも魚もクラゲもみな、コバルト・ブルー。その中に唯一、ペール・ブルーの異質な七体の生き物がいる。泳ぐことのできない彼らはみな、同じ顔をして同じ声で話すが、体を繋ぐ宝石だけが異なった。彼らは異質ではあるけれど、他の住民たちと暖かくて穏やかな日々を過ごしていた。けれどもある時、ペール・ブルーの生き物のうちの一体が「溶けて」しまった。蛍クジラいわく、これは「春」のはじまりらしい。だがその「春」のはじまりの日からアクアリウムの平穏は大きく崩れていく。いったいこのアクアリウムはいったい何なのか。この奇妙な生き物たちはいったい何者なのか――…?

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