だまされるな!ここは超ブラック企業だ。俺の始めの仕事は餌だった。
「おい八神! 仕事だ。今回もいさぎよく食われてこい!」「ちょ、ちょっと待ってください! 俺ってなんなんですか?」「なんだと言われれば、この会社じゃお前は無能な新入社員。やれることは。野獣に食われることだけだろう」「……。もしかして俺って餌ですか?」「そうじゃが何か?」――――マジかぁ。再就職失敗。でもそんなこと言ってはいらねぇ事情があるんだ。「いやぁ。八神君お疲れさまでした」たった一言。肩に軽く手をふれられ、頭上でその一言を発せられて俺は会社を首になった。なんて言う生やさしい解雇ではなかった。意味も分からず解雇宣告を受け、無職となった俺。理由を求めたが一切答えてはもらえなかった。……退職金も、有給残もすべてカット。名目上『懲戒解雇』!! いきなりそんなことってあるのか?まったく身に覚えのない罪を擦り付けられ。俺は解雇となった。貯蓄など一切ない31歳独身。のこの俺は明日から路頭に迷う生活に突き進む。だが世の中そんなに捨てたもんじゃない。捨てる神あれば拾う神あり。あることがきっかけで、世の男なら即座に一部が反応してしまうほどのグラマラス美人社長に拾われ、何とか再就職ができた。人生の暴落。住所不定無職。嫌仮住所は橋の下。そんな生活から脱却出来たのだ。しかしその会社は……。株式会社異世界。倒産寸前? のこの会社を立て直すのが俺の仕事になった。と、俺の手腕を買われたと思っていたが。しかし、社名からしていかがわしさが充満する会社。しかもそこの従業員は見た目? 女子高生とませた女子中学生? マジですか?ここは幼女売春会社ですか?俺は犯罪者にはなりたくねぇ。「もう遅いよ! だって私達の初めてあなたに奪われたんだもん」「そうよちゃんと責任取ってよ」「あらあら、私もお相手してくれなきゃ怒っちゃう!」ちょっと待て! まるで身に覚えがねぇんだけど。それより仕事しよう!でないとほんとにつぶれちまうぞ!この会社。「あら、大丈夫よ。それより今日の獲物ちゃんとしとめてきてね。出ないと晩御飯抜きよ! 八神君」…続きを読む