2040年、AIが人の価値を決める時代。空回りが世界を救うこともある。
著者: 左臼
時間: 4 月 前
まとめ:
陰キャ、メンヘラ、イキリクズ。非生産的なヤツらが、遊ぶ金欲しさに一攫千金を企てて、結果的に世界を救ったりします。2040年、日本は社会危機を乗り越えて、長らく続いてきた資本主義と民主主義を乗り捨てて、AI生産主義に移行した。この世界では、AIが各人の生産性をスコア化して、収入をポイントとして各人の口座に自動的に振り込む。国民はそのポイントを使用して、消費的娯楽を楽しむことができる。すなわち、生産的行いをしたものが、生産しただけの消費を享受できる社会になっているのである。そんな公平な社会に作られた社会の中にも、過去の社会にいたような世間になじめない者たちがいた。いわゆる、社会不適合者である。彼らは社会生活に不適合なばかりに、生産的な活動が行えないでいた。そんな彼らも、彼らだからこそ、消費的活動に対して人一倍貪欲であった。アレが食べたい、コレがしたい。そうは言っても金がない。ならばどうするか?一人では、そのための知恵も落っこちてこないし、一人では、そのための勇気もわいてこない。だから、彼らは独自に互助コミュニティーを築く。それこそが、非生産的な彼らによる効率的に生産的な活動を行いポイント稼ぎを行う、非生産系コミュニティーである。…続きを読む