[一章のあらすじ]　どこにでもいる平凡な学生であった水城 玲（ミズキ アキラ）は、ある日突然日常を失う。罪を犯してもいないのに国に重罪人として捕らえられ、そこで出会うのは魔者と呼ばれる外の星から来た埒外たち。どうしたことか人間が恐怖し嫌う魔者たちが入れられるとされる地下房へと投獄された玲だったが、それでも自由のない囚人生活を日常として受け入れようとしていた。　そんな時、唐突に転機が訪れ、玲は一羽の烏と共に無謀にも脱獄を決意する。魔者の持つ不思議な”才能の力”を借りて行き着いたのは、全くの見知らぬ場所だった。玲は独り歩き続け末に、ここが元居た場所ではなく、魔者たちの住む別の星だと気が付く。　　人間を嫌う魔者で溢れる世界に、もう駄目だと頑張ることを諦めかけたころ。休むために立ち寄ったボロ小屋で、玲は白い少女と出逢う。……出逢って、しまう。　生きることが辛い。そう泣く少女に、玲は孤独な少女を幸せにしたいと強く願う。けれど、目の前には足掻いても変わらない暗い未来が横たわっていた。　それでもと、例え全てを失うことになるとしても、玲は進むことを選ぶ。　……さぁ、冒涜を始めよう。幸せの贖罪を、始めようか。　これは、大切な人に幸せを贈るため、夢を叶えるための長い旅。魔王を自ら目指すに至る、その始まりまでの切ない物語。　※一章の12話でヒロインが出てきます！[二章のあらすじ]　優しい世界の実現のため、魔王が所有している現実改変の叶う「神の鍵」なるものを手に入れるべく、玲はミナトの鍛造した魔杖を手に魔法協会に入る。　魔王討伐と言う共通の目的を持った新たな仲間と、ボロ小屋で過ごしていた頃からの懐かしい友人たちと共に水城が就いた初めての任務は、南陸にある王国「ラヴァモォール」にて保管されている魔王から回収した「神の鍵」の警備任務だった。　玲は狼の半端者アッシュ率いる致死部隊一班と共に、警備任務に就く。しかし、玲には別の目的もあって……。※この話は、れい狐がフリーゲームを作ってみたくて書き始めたものです。もしかしたら作って公開するかも……？(ｴﾀ)※この物語はフィクションです。作中に登場する人物や団体・名称等は全て架空のものであり、実在のものとは関係ありません。…続きを読む