短命種にこの迷宮は大きすぎる

日常 30K Active
時間: 4 月 前
まとめ:

神授の大迷宮は、長命種でさえもその攻略を諦めるほど広く、深い。多くの冒険者が最深部を目指し、あるいは神の隠した秘宝を探し、挑み続けた。長命種は迷宮攻略に飽き、あるいは疲れ、迷宮から立ち去っていく。数の多い短命種だけが飽きずに迷宮の奥を目指し続ける。時には反目し、時には協力し、迷宮の中に自分たちの居場所を作っていく。短命種たちは迷宮の端々に集落のような前線基地を作り、地上に戻らず攻略を継続する。そしていつしか。迷宮の中で生まれ、迷宮の中で育つ者たちが更に奥を目指すようになった。これはそんな、迷宮の最前線に生まれ育った『第八世代』の少年の物語である。

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