違和感の正体はすぐにわかった。鏡に映るぼくには、顔がなかったのだ。(本文より) 顔を失ったぼくは、自らの影に導かれて、地下へと顔を取り戻す冒険に出る。でもそれは、不思議の国のアリスみたいなメルヘンなものじゃなかった...